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rise

2019

成型合板を緩やかな二次曲面に曲げた大きな座面を持つ椅子である。
座面の緩やかな反りを保つために異なる曲面の成型合板を2枚両端で接着し、下面の成型合板に穴を開け脚に被せ固定することで、座面の構造を保っている。
二枚の成型合板の内側を黒く塗装することで、その存在を強調された繊細な座面に対し、脚には無骨な形状をもつ集成材、そして円形の背もたれには曲げ木加工をした幅はぎ材、それぞれのエレメントの形と構造に適した材を対比的に使用している。
正面から見ると、地平線からあたかも太陽が昇るかのような象徴的な形をしているが、角度をつけて見ると、その象徴性は解体され、各機能を持った彫刻的エレメントがぶつかり合いながら緊張感のあるバランスを保つ、強い存在感のある椅子である。

■ 椅子
主材及び仕上げ材:成形合板
写真撮影:大松俊紀

■ Chair
material: plywood
photo: TOSHIKI OMATSU