Projects

MWU

2005、兵庫県

武庫川女子大学主催のコンペティションで、建築学科および大学院建築専攻の新校舎を設計するものである。


(提案主旨)
この新校舎デザインは、由緒ある甲子園会館と敷地周辺の風景を壊さないため、建物の高さをできるだけ低く抑え、地下1階、地上1階で構成されている。


周辺環境と新校舎が連続的に繋がるように、敷地中央(地下1階レベル)にはできるだけ大きな中庭を取り、それを取り囲むように校舎を三角形の敷地の三辺に帯状に配置している。三辺それぞれの中央付近からは中庭に降りれるように階段が配置され、その階段が帯状の内部空間にも変化を与えている。
また建物の屋上レベルを、地上から上り回遊できるような芝生のランドスケープにすることで、周辺環境への連続的な繋がりを一層深めている。


四つのStudio(製図室)と二つの大学院生室は地下1階レベルにあり、その上に連続的にかかる帯状の屋根とは独立した箱型の空間として存在している。
それぞれの箱(部屋)の上部は別の機能のための空間で、事務所、先生のためのオフィス、カフェ、図書室、ギャラリースペース、展示スペースが配置される。それらの空間は地上レベルより少し下がっているが、地下1階からも地上からもアクセスできるようになっている。


内部空間は外部の中庭に連続的に繋がり、その中庭は折曲げられた帯状の屋根により屋上空間へと連続し、空間は内部から外部へと有機的に繋がっていくのである。


大学校舎
敷地面積:5587.79㎡
建築面積:3540.04㎡
延床面積:5577.42㎡
地下1階、地上1階建て
RC造