BLACK LABEL
2013
ソフトバンクが主催するコンペティションで、新しい携帯電話の販売ショップ(プロトタイプ店)を提案するもの。
(提案主旨)
1. Black Label〜新しいブランド力を求めて
既存の店舗は白を基調としグレーを使用した内装、外装であるので、新店舗は差異化するためにも、黒を基調としグレーを使用した"Blacklabel"店舗へと変身させる。街並に埋もれがちな白い店舗とは違い、黒い外装の店舗は街で異彩を放ち、誰でも新しいSoftbankの店舗と認識できるであろう。
また、Black labelは、単に差異化するためだけでなく、既存店舗とは異なる高級感をも意味する。
2. Two interactive Spaces〜空間を整理し、新たな空間的価値を
既存のショップは、商品や広告、接客空間などが色々な場所に混在し、情報が見え難く、空間としても煩雑である。
そこで、空間を上下に2分割し、下部を接客・待ち合い・キッズスペースなど人と接するコミュニケーション・スペースとし、上部を携帯端末などのディスプレイ、広告を含めた新しい映像メディアを流すインフォメディア・スペースと明確に分ける。このようにして、店内は今までの携帯電話ショップにはない空間の価値を生み出し、また新しい情報発信の空間を提供することができるであろう。
曲面に空いた穴から簡単に出入りできるインフォメディア・スペースは、地球の一部のような形態をし、未知の情報の世界を暗示する。
3. "New Softbank World"
インフォメディア・スペースでは、商品の広告はもちろんのこと、“New Softbank World”と題し、Softbankの新しい世界を知ってもらう映像を流す。
ここでしか見られないプレミアムな映像を流すことで、ミニシアターのように来客をおもてなし、今まで立ち寄ることのなかった客層の集客を目指した。
4. 構造
天井面は鉄板で出来ており、左右の梁でしっかりと固定され、鉄板自体の自重でたわむ形状(カテナリー曲線)を生かし、無理なく天井面を形成することができる。
■商業施設
建築面積:256.00㎡
延床面積:256.00㎡
地上1階建て
鉄骨造
■collaborator(模型製作を含む)
REINA YAMAMOTO